RPE(自覚的運動強度)とは?

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です。

「今日はなぜか重い」
「逆に軽い」

トレーニングは日によって調子が変わります。
RPE(Rate of Perceived Exertion/自覚的運動強度)は、その日の体調に合わせて負荷を自動調整するための指標です。

本記事では、RPEの意味、数値の読み方、重さの決め方の手順種目別の目安疲労管理への応用、そしてよくある失敗と上手な練習法まで、初心者にもわかりやすく解説します。


そもそもRPEとは?

RPEは「自分がどれくらいキツいと感じたか」を0〜10で表す指標です。筋トレでは、あと何回できるか(RIR=Reps In Reserve)とセットで考えると実践しやすくなります。

RPE目安のキツさ残回数(RIR)使いどころ
10限界。もう1回は無理0テスト時・大会直前以外は頻発させない
9.5ほぼ限界。フォーム崩れやすい0〜1ピーキングの一部
9ギリギリ。あと1回いけるかどうか1上級者のハードセット
8かなりキツい。あと2回は可能2筋力・筋肥大の中心
7余裕あり。あと3回可能3フォーム練習・ボリューム
6以下楽。ウォームアップ〜技術練習4以上可動域・テンポの習得

例:
「100kgを8回で限界」ならRPE10/RIR0。
同じ100kgで7回で止めたらRPE9(RIR1)、6回ならRPE8(RIR2)という考え方です。


RPEを使うメリット

  • 調子に合わせて自動調整:睡眠・仕事の疲れなどの影響を、その日の重さ設定に反映できます。
  • 狙い通りの疲労管理:「今日はRPE8で止める」と決めれば、オーバーワークや刺激不足を防止。
  • 伸びの確認がラク:同じRPEで回数や重量が上がる=成長。常に1RMテストは不要です。
  • メニューの自由度UP:回数帯に縛られず、狙いのRPEで設計できる(8〜12回×RPE8など)。

重さの決め方:実戦フロー

  1. ウォームアップ:バーのみ→軽重量→中重量と段階的に。各2〜5回でOK。
  2. 探索セット:目標が「5回×3セット @RPE8」なら、5回を基準に重さを探す。
    例)60%×5(RPE5)→70%×5(RPE6)→80%×3(RPE6–7)→85%前後×5でRPE8に着地。
  3. 本番セット:1セット目でRPE8を超えた(=キツすぎ)なら、次セットは−2.5〜5%下げる。逆にRPE7以下(=楽すぎ)なら、+2.5%上げる。
  4. 進捗の記録:重量・回数・RPEをノート or アプリに。同じRPEで重量↑or回数↑なら成長。

例(ベンチプレス):5回×3セット @RPE8
80kg×5(RPE7) → 82.5kg×5(RPE8) → 82.5kg×5(RPE8.5のときは次回82.5据置 or 80で整える)


目的別:RPEの目安とメニュー例

筋肥大(フォーム安定&ボリューム重視)

  • 目安:RPE7〜9(RIR3〜1)
  • 例:スクワット 8〜10回×3〜5セット @RPE8/ベンチ 10〜12回×3〜4セット @RPE8

筋力(高重量の扱いに慣れる)

  • 目安:RPE7.5〜9中心、時々単発@RPE8で“重さ慣れ”
  • 例:スクワット 単発@RPE8 → −10%で 3回×3セット @RPE7.5〜8

技術・可動域(テンポと軌道の習得)

  • 目安:RPE6〜7(RIR4〜3)で丁寧に
  • 例:テンポスクワット(3秒下ろし)5回×3 @RPE6.5

上手くいかない時の“あるある”と修正

症状原因修正ドリル
毎回RPEが読み違う基準(RPE10)が曖昧月1回だけAMRAP(限界−1回)で基準づくり/セット動画を見て主観を校正
重さを下げられない(見栄)「RPE8に合わせる」より重量に固執回数固定ルール(例:5回固定)を先に決め、RPEで重さを調整
後半にRPEが跳ね上がる初手が重すぎ/休憩不足1セット目をRPE7.5に抑える/大種目は90–150秒休む
フォームが崩れて判断不能可動域・軌道が不安定テンポ(下ろし3秒)/ポーズ(ボトム1秒)でRPE6〜7の練習

失敗しない初期設定

  • 最初の4〜8週:大種目はRPE7〜8に限定。RPE9〜10は基本やらない。
  • 基準づくり:月1回だけRPE10を体験。
  • 可視化:スマホでセットを撮影→主観と動作を校正。
  • 合言葉:「今日はRPEに合わせて重さを変える」(回数は固定)。

よくある質問(FAQ)

Q. RPEと%1RM、どちらで組めばいい?

A. 併用が最強です。例:単発@RPE8で“今日の強度”を把握→その重量の−8〜12%でボリュームセット、のように紐づけると安定します。

Q. 減量中はRPEが高く出ます。どう調整?

A. 目標RPEを0.5〜1.0下げる/セット数を1セット減らす/睡眠と炭水化物を優先。無理に重量維持より、フォームと合計仕事量の確保を。

Q. 誰でも使える?

A. もちろん。個人差はありますが、RIR2〜3(RPE7〜8)中心にすると安全で再現性が高いです。


今日のチェックリスト

  • 目標は回数を固定→RPEで重さを調整できた?
  • 1セット目をRPE7.5前後に抑え、後半に余力を回せた?
  • セット動画で主観と動作のズレを確認した?

ANGIN PERSONAL TRAININGでRPEの使い方を体で覚える

ANGIN PERSONAL TRAININGでは、皆様の健康的な心と体をサポートし、毎日をより充実させるためのトレーニングを提供しています。

筋トレを始めたいけれど方法がわからない方、一人で続けるのが難しい方は、ぜひANGINまでご相談ください。

初回体験は無料ですので、この機会にお問い合わせください。

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